AI設計ウイルスの生みの親に聞く:生成AIは新たな生命を設計できるのか
2026.10.16
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MIT Technology Review
AIZEN NEWS編集部の要点整理
MIT Technology Reviewが、スタンフォード大学の博士課程学生サミュエル・キング氏との対談セッション「Roundtables」を公開した。キング氏は2025年、生成AIモデルを使って微小なウイルスの遺伝的な設計図を提案させ、「AIは新しい生命体を設計できるのか」という問いに対する暫定的な答えを示したとされる。記事によれば、これはまだAIが生み出した生命の例とは言えないが、次の段階としてそれが現実になる可能性があるという。対談は音声と動画で視聴できる。
生成AIはこれまで文章や画像の生成で注目されてきたが、同じ仕組みをDNAなどの遺伝情報に応用する研究が進んでいる。遺伝情報は塩基の並びという一種の「言語」として扱えるため、言語モデルと似た手法でゲノム配列を学習・生成させる発想が成り立つ。ウイルスは構造が比較的単純で遺伝子の数も少なく、設計の第一歩として扱いやすい対象と考えられる。一方で、AIが設計した遺伝物質が実際に機能するのか、どこまでを「生命」と呼べるのかという科学的・哲学的な問いも浮かび上がる。
AIによる生物設計は、創薬や医療、バイオ技術に新たな道を開く可能性がある一方、悪用や事故のリスクをめぐる安全性や規制の議論も避けられない。ウイルスのような病原性を持ち得る対象を扱う以上、研究コミュニティには公開範囲や安全対策の基準づくりが求められるだろう。AI業界にとっても、生成AIの応用領域がデジタル空間から生物学へ広がることで、技術開発と倫理・ガバナンスを並行して考える重要性が一段と高まっていくと考えられる。